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2012/11/25
Sold out


ようやく大学版画展の作品を更新する事ができました。 残念ながら受賞は出来ませんでしたが、チャリティ販売していた小作品の多くが売れていったようです。 受賞も何もない学生、それもほぼ無名の大学の作品を買っていただけて感無量です。
私が「良い」と感じている事が多くの人と共有できるものだとようやく実感できました。 作品として制作しているものは、なるべく客観的に見るようにしているものの、それですら主観に過ぎません。 いかにして人に伝わるような作品にするかは私にとって大きな課題でしたが、ようやく解決への糸口が見つかりました。。
作品たちが大切にされている様子を想像してこれからの励みにしようと思います。




2012/11/25
抽象と具象の間

久しぶりのニッキです。
今年度に入ってから、抽象画のような絵を描いています。
散歩するなかで、偶然見付けた美しいと感じるもの、何か別のものに見立てられるものを写真に納めて版画やタブローにしています。


具象的なものにはどうしても既成概念がついてしまいます。 子どもや動物ならば可愛い、花なら綺麗など。 しかし、それは本当に私自身がそう感じているのか疑問に感じているのです。 ただ反射的にあるいは機械的に借りてきた感覚に従って言っているのではないだろうかと感じてしまうのです。
それでは、既成の概念を取り除いた私のとっての美とは一体どんなものなのだろうかと考えていた時にある写真を思い出しました。 町中を散歩していて偶然見かけた光景を納めたものです。 例えば雲が偶然何かの形に見えた時のような。
空を流れる雲が別の何かの形に見えたときというのは、自分自身が発見したものであり、自分自身が今までの生活で培った感覚が純粋に働いているのではないか、と考えたのです。 そして、その感覚が伝わる程度には平凡な人間であるという自負もあります。 尤もそれは願いにも似たものなのかもしれませんが。 

名前は忘れてしまいましたが、写真家が人体の抽象的な彫刻に見えるようなピーマンを撮影した写真を見たことがあります。 きっといつも見ている野菜が不意に人体の様に見えたとき、写真家の方は新しい発見に心を躍らせたことでしょう。 その感覚だけでも作品を通して伝わればと考えています。


抽象的に見える具体的なモチーフを描くということは果たして抽象画なのか具象画なのか。

 

 

 

 



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