HOME
ARCHIVES
BIOGRAPHY
Blog
ARTWORK
PAINTING
EXHIBITION
PHOTO
CONTACT
LINKS


Blog


2013 ---2012 ---2010 --- 2009

2011/06/12
rain

雨が降っています。
せっかく新しい作品の構想が浮かんでも天気が悪いため紙漉ができずなかなか制作が進みません。歯がゆい日が続きます。更に今日はリトグラフの製版に失敗してしまし散々な日でした。
しかし、新しく手に入れた描画材料の調子はかなり良さそうなので、その点は嬉しいかぎりです。

さて、今回はかなり雰囲気の異なる二点の作品を掲載しました。一つは水彩による静物画です。こちらは特に何があるわけでもないのですが、たまにはものを見る訓練をしようと真面目に描きました。
静物も水彩も久しぶりでしたが、以前思っていたよりも扱いやすい画材である事にきづきました。もしかしたら、少しだけものの見方や画材の使い方が良くなっているのではないかと思いました。出来ればそうであってほしいものです。

もう一つはカエルのリトグラフです。元々は製本の訓練用につくられたものですが、丁度余っていた紙があったのを思い出したのでついでとおもい作品にもしました。とはいえ元々はノートの表紙用です。普段の作品とは異なり「毒にも薬にもならない」ようなただ可愛いと思うためのイラストとして描いています。描かれているカエルは一応架空のカエルで、ヤドクガエルという毒カエルとアマガエルを掛け合わせたような見た目をしています。毒を抜かれた毒カエル、ということでタイトルは「アマガエル」ではなく、「あめかえる」になっています。
カエルの印刷は終わったことですし、早く晴れればいいのですが。


2011/06/04
レンブラント展と木村繁之個展

もうすぐ終わってしまうということで、レンブラント展を見に行ってきました。ここのところデューラーや写楽など版画の展示が多いのでとても勉強になっています。レンブラントもデューラーも同じ銅版画ですが、それぞれに個性があるのが面白いです。デューラーを見た時にはエングレービングによる繊細な線とかっちりした版画だと思いましたが、レンブラントはエッチングを使用しているせいか柔らかい線の印象がありました。油彩でレンブラントライトとよばれるような頭上からのやわらかい光の演出をしているレンブラントですが、版画にもその捉え方が現れていて面白いです。
同じ光による演出をする作家としてラトゥールがいますが、ラトゥールの光が演出的というのか、劇的な雰囲気を出す強いコントラストで描かれていて、レンブラントの自然的な柔らかい光とはまた違っています。
展示で直接見た作品そのものを楽しむことはもちろんですが、過去に見てきた作品と見比べてタッチや光の捉え方など、それぞれのモノの見方が比較できてとても面白いです。
レンブラント展の後は銀座で木村繁之先生の個展を見てきました。木版の先生でしたが、現在では陶器での立体作品を制作しているようです。抽象化され、無駄な部分の削ぎ落とされた人物像はしなやかでやわらかく、暖かみがあります。私は特に手の表情が好きで見ています。日本の古典芸能では手の微妙なしぐさで表情を出すと聞いたことがありますが、この人物像にも通じるものがあるのではないかと思ってしまいます。
また、半眼のように僅かに開かれた目や口を見ていると、人物たちが歌っているようにも思えます。素材となっている土の記憶していた唄を人知れず紡いでいると想像したらとても素敵ですね。
私もそろそろ幾つかの作品を完成させなければ、と気合いの入る一日を過ごしました。


2011/04/19
またひとつ

また一つ年をとりました。年度始めの忙しい時期なのでよく忘れてしまいますが、今年は友人からメールを送っていただけたり歯医者の予約をしていたりで早めに思い出す事ができました。特に祝うような事はなかったのですが、歯医者で疲れ切った帰り道にショートケーキを一つ買いました。ペットのハムスターに苺をあげられるようにと選んだのですが、喜んで食べていました。元気なペットの姿がなによりのプレゼントだと思います。


2011/04/01
年度始め

遂に4月になりました。地震から結構な日にちが経ちました。都内等はだいぶ落ち着いてきたようなので、少しずつ制作や更新を再開しております。私にできることは主に節電と募金くらいですが、被災地の復興を祈りつつなるべく日常通りの生活ができればと考えております。
さて、今回は更新が遅くなってしまいましたが、モノタイプの版画を更新しました。作品というよりは試作品のようなものですが、気に入っています。たまにはこういった色使いの作品もいいかもしれません。


2011/03/20
夢と現

今年の8月末に予定されているグループ展のために構想を練ったり制作の下準備を初めています。今回は以前展示した作品の続きになるような作品を作ろうと考えています。
夢と現の狭間の空間を演出できればと考えています。以前から溜めていた素材がかなりの数に達したことと、版画の技術を修得したため新たな展開が可能になったためです。残念ながら以前展示したものは古い作品のためホームページには掲載していませんが、今回の制作を期にいずれ掲載できればと考えています。
また、2月には制作展もありますので、それに向けてこつこつと準備を続けていかなければと考えています。4月からは忙しくなりそうです。



2011/02/14
洋画と日本画の狭間

今回は風景画を更新しました。1月に仕上げたものなのですが、少し更新が遅れてしまいました。今までの作品とはまた違った風合いになっていると思います。といいますのも、今回の油彩は日本画の顔料である水干絵の具を油で溶いて制作しているのです。また、油彩独特の光沢を消すように制作してありますので、一見すると日本画のようにも見えるようです。
タイトルは「どこでもない」となっていますが、これは風景に見えるモノを描いているために実際にそういった景色があるわけでは無いからです。しかし、実際に存在する、しないに関わらず私たちは風景画として認識するのは不思議な事です。今年はいろいろな公募にも応募したいと考えていますので、暫くはこういった風景画を描いていこうかと考えています。



2011/01/31
ようやく

すっかり忘れていたのですが、昨年の11月におこなった展示の写真を表示しました。版画展のこともあり、すっかり忘れていました。
それから、昨日東京芸大の卒業展と女子美版画の卒業展示に行って来ました。かなり見応えがあり、面白かったです。卒業・修士制作ということ気合いが入った作品ばかりで楽しめました。何か一つのことをやりきるというのは重要なことですね。私もそうなれるように気を引き締めていこうと思いました。
作品制作とホームページの更新と、うまく両立できればいいのですが。



2011/01/04
あけましておめでとうございます

既に三が日も過ぎてしまいましたが、あけましておめでとうございます。
年末に水性木版にを初めて、年賀状としてトップページにあげられたらいいと思っていたのですが、技術が追いつきませんでした。
一応、四種類の版画を一通りやりましたが、水性木版が最も難しい版種だと思います。
小口木版などもやりながら、少しずつ水性木版もマスターしていきたいと思います。とはいっても、専攻はリトグラフですが。
器用貧乏ですので、むしろそれを生かして全ての版種を使った作品なども作っていけたら面白いかな、と思います。こればかりは今しかできませんので。
そして、冬までには一つの版種をより専門的にできたらいいと思います。
今年は制作と公募の年にしていきたいです。


 


All content copyright © Mizuho.O| Layout by Tokio.A

生活・文化のリンク集